ワイヤーロープ 強度・安全性・点検
ワイヤーロープは普段なにげなく歩いていても、さまざまな場所で目にします。
まずよく目にするのはエレベーターですね。
このエレベーターを動かすのに使われているのが、エレベーター用のワイヤーロープです。高層マンションや高層ビル・ショッピングセンターなどに訪れることも多く、
誰でもエレベーターを毎日のように目にしているのではないでしょうか。
エレベーターは人や荷物を絶え間なく乗せ続ける場合が多いですから、第一に安全性が重要であるのは当然ですね。。
1台のエレベーターには3本以上のワイヤーロープを使用する必要があると定められており、
表示してある定員以上の強度を満たしているので安心です。
クレーンなどで物を吊り上げるときに使われるワイヤーロープの種類は、玉掛けと呼ばれます。
別の呼び名ではロールスプリングがあります。重量物の吊り上げに使用することが多いので、
ワイヤーロープが切れたり裂けたりしないように、吊るものとロープの角度や、耐久性による使用基準・点検など、十分に注意する必要があります。
ですから、玉掛けは労働安全衛生法の免許がないと行うことができません。
玉掛けに対して固定に使うロープは、台付といいます。
台付用のワイヤーロープを玉掛けに使うことは、強度を満たしていないので認められません。
どちらのワイヤーロープも見た目が似ているので区別しにくいですが、誤って台付けロープを使用すると破断しやすいので、
作業の安全性を確保できませんから注意して確認する必要があります。
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6mm径×3m長揚重・吊り上げ・荷揚げJISロック止ワイヤーロープ6mm径×3m長1本入り
ワイヤーロープの規格や編み方
ロープウェイやスキーのリフトなどもワイヤーロープで動いていますね。
腐食につよいロックドコイルというワイヤーで、強度があり曲がりにくいので、ロープウェイやリフトにも安心して使用できます。
また橋梁用などにも使用され、これらの共通点は人命や安全について大変重要な部位に使用されていることでしょう。まさに命綱といえます。
最近は本来の使用方法とは違う、風変わりなワイヤーロープの使い方がみられます。
それはワイヤーアクションでう。これは映画などのアクションシーンの撮影で、俳優をワイヤーロープで吊ることで斬新な動きを実現して、
激しいアクションシーンを演じることを可能にしました。
いずれにしても、ワイヤーロープに最も必要とされるのは耐久性ですが、見ただけではどのメーカーの製品か、安全に使えるものか
といったことが判断できません。ですが、どのメーカーの製品かが分かるやり方があります。ワイヤーロープの端を解いてみましょう。
そうすると、中から”新洋””大鋼””KIM”などメーカーが入ったテープが出てきます。これは日本工業規格(JIS)を満たしたワイヤーである証拠です。
このテープでどのメーカーの製品か、JIS製品かを確認することができます。
このようにいろいろな所で使用されているワイヤーロープですが、
一般の人が日常生活で手にする機会は皆無に等しいと思います。
。ですが見えない所で安全をささえてくれるワイヤーロープの存在、時には注目してみるのもいいですね。